森づくりが人をつくるシンプルな法則。
ホリデー快速で新宿から92分
窓から刺す朝の光に心地よい眠気を誘われていると
電車のカーブがキツくなり電車がぎーぎーと鳴り
窓の外を見ると、見事にわたしは山に囲まれていました!w
そこは東京都は思えない木々の深さ。
黄色く染まった山の一面が太陽に照らされて
その下の奥多摩湖の水がまたキラキラといていて
別世界に来たようでした。
なんだろう、このワクワク感。
わぁ〜キレー!のあの感覚よりも、
迫ってくるときのドキドキ感に近い。
奥多摩の森は言葉にすると、綺麗よりワイルド
美しいよりダイナミック
そんな感じ。笑
景色が森、ではなく、
山の中に入っていくとそこに森がある。
空高く晴れた今日は、奥多摩駅から車で30分ほどのところにある
山梨県小菅村(こすげむら)にいってきました。
東京の人はよく知ってる、多摩川の源流域です。
向かう先はここ、多摩川源流大学
人口800名の小さな村にある、農山村地域の暮らしを学べる場所。
ここには農大のOBがたくさんいます。
今日は、村の見学も兼ねて、農大の学生さんたちの実習に混ざり
森の整備(間伐作業)をしてきました。
まずは、源流大学(昔小学校だったところ)で基礎的なことを教わったら
いざ森へ。
間伐(かんばつ)というのは、森の健康のためにはとても大切な作業
一度人が植えた森は(人工林:日本の森の約4割)そのままにしておくと
木が伸びっぱなしになり、木が混み合ってきます。
木が混み合うと、枝が四方八方に伸び放題になって
光が地面に届かなくなります。
そうすると、土は貧祖で流れやすく、木が育ちにくくなります。
なので、森の健康のためには、枝打ちや間伐といった、
人の手による森の整備が必ず必要です。
今日は学生の実習なので、チェーンソーは使わずノコギリとロープで木を伐ります。
倒れやすいように木の根元に切り込みを入れたら
ロープを引っ掛けて倒したい方向に一気に引っ張ります!
めきめきめき
ずどーーん!!
木を伐り倒すときの音の響きと空気感は
なんとも言えない快感です。笑
倒れたらみんなで枝を払って
今日は4mの長さで玉切りをします。
ここまで見ててわかるかと思うのですが、
森の整備作業はチーム力が本当に必要。
木の倒れる方向を見定めながら、力を合わせて引っ張る。
丸太は掛け声を合わせて持ち上げ、一緒に運ぶ。
木の生える場所は傾斜なので、前を持つ人、後ろを持つ人、
それぞれにかかる負担が違う。
そして、運び出すのには生えてる木を避けながら運ぶので
いちいち声を掛け合い、様子を見合わなければ運び出せない。
森づくりが、人を育てる、シンプルな法則。
たくさんの学生が体験してほしいけど、
わたしは企業の方々にも是非チームで体験してほしいと思う。
汚れても良い作業着で、一緒に森を整備し
終わったら温泉に浸かって同じ釜の飯を食う。
おしゃれな研修ではないかもしれないけど、
本質を磨くのに最適な内容だと思っています。
それと、森で働く人たちはカッコイイ!!
先輩は、ロープも使わず身一つでひょいひょいと木に登っちゃ、
わない人もたまにはいる。笑
小菅村は、山に囲まれた小さな村
そこには生きるために必要な知恵が凝縮し
余分のないシンプルな暮らしがありました。
超田舎と思いきや、東京まで遠くないし
ネットも入るし、サテライトオフィスとしても使える
環境さえ整ってる。(若者の移住が増えてるのはそこかな?)
来年は、地域with森と未来で、様々なプログラムを作っていきたいと思います。
興味のある方是非ご一緒しましょう!
源流大学の慎吾さん、チャノさん、杉野さん、中村さん
大変お世話になりました^^