森と未来が森林浴を伝える理由
森と未来は、森林浴という取り組みを軸に活動を行っています。
森林浴は、人々のウェルビーイング(Well-being)を育むだけでなく、山村の活性化や、日本の森林への貢献にもつながるものです。もちろん、森林浴そのものが、すぐに社会の大きな課題を解決する“魔法の手段”ではありません。しかし私たちは、この取り組みが、たとえ小さくとも確かな変化を生み出す“きっかけ”になることを信じ、日々活動を続けています。
森と未来では、森と人が共に豊かな未来を創るために、森林浴という手段をあらゆる事業に取り入れ活動を行っています。そして「Shinrin-yoku Facilitator®︎(森林浴ファシリテーター)」の育成を通じてこの想いを広げ、各地で森林と人との関係がより良いものになるよう、取り組みを進めています。

私たちは、以下の3つの想いを大切に、森林浴を提供しています。
○人と自然の調和を取り戻すために
現代社会に生きる私たちは、利便性と引き換えに自然との距離を広げてきました。しかし、人間もまた自然の一部です。森林浴は、その本質的なつながりを思い出すための入り口です。森の中で感じる静けさ、木々の香り、木漏れ日、鳥のさえずり。それらは、私たちが本来持っていた「自然と調和した感覚」を呼び起こします。
○すべての生命と時をつなぐ「関係性の回復」
私たちは、森林浴を通じて「つながり」を再確認します。森、川、畑、海といった自然環境のつながりはもちろん、過去・現在・未来と世代を超えて受け継がれる人類と自然の関係性を見つめ直します。また、他者やコミュニティ、地域文化との関係も深め、個人を超えた「共に生きる社会」への意識を育てます。
○人・地域・森林が共に豊かになる循環をつくる
森林浴は、心身の健康に寄与するだけでなく、地域に根ざした森林の保全活動とも結びついています。森は古くから土地の人が大切に守り、育て、地域の人々と共に生きています。私たちがその森で森林浴を行うことで、適切に森を整備し、森の健康に寄与し、地域経済に貢献します。また、この豊かな森を未来へ繋いでいくため「未来へつなぐ意識」や「次世代への責任感」を育ます。
Shinrin-yoku Facilitator®︎が提供する森林浴
これらの思いを叶えるため、Shinrin-yoku Facilitator®︎と共に、森林浴が体験できる機会を提供させていただいています。
森林浴は、五感を通じて森の心地よさを感じ、リラックスできる時間と空間を提供することができます。しかし、Shinrin-yoku Facilitator®︎は、単なる癒しの体験だけでなく、健康への貢献や、人と地域・人と森との「つながり」を育む視点も大切にしています。
「人と森が寄り添い、共に豊かに生きる方法を見出す」ための3つのポイント
①五感を使い森を感じる:
思考を休め感覚に意識を向ける
森林浴を求める人の多くは、森の中でリラックスし、心と身体をリフレッシュしたいと感じています。現代の忙しい日常では、常に先のことを考え、スピードに追われがちです。だからこそ、「今・ここ」にある自分の感覚に意識を向けることで、自分自身と向き合う静かな時間を持つことができます。自然界のリズムに身をゆだね、深く呼吸をすることで、身体の緊張がほぐれ、本来の感性を思い出すことができます。
②土地の記憶とつながる:
森を通してその土地に伝わる人々の想いや歴史に触れる
森は、100年、200年、300年、時にはそれ以上の年月をかけて成り立つ存在です。多くの日本の森は、先人たちが植え、守り続けてきた「人の記憶」が込められた場所でもあります。今ここにある森が、どのようにして形づくられてきたのかを知ることで、その背景にある人々の想いにも触れることができます。そして、長い時間の中で人々の記憶とともに生きてきた森に意識を向けることで、今この瞬間に生きる自分自身の価値にも気づくことができるのです。
Shinrin-yoku Facilitator®︎について
全国のShinrin-yoku Facilitator®︎と共に、より良い未来のためにこれからも進んでまいります。