再生への道を森に習う〜破壊からの誕生〜

朝起きたら、
深い森の空気が吸いたくなった。

オンラインミーティング続きの毎日は
手軽に家からいろいろ人と話ができるけど
何かが背中にのしかかっているような
身体が操られているような
呼吸が浅くなっていくのがわかる。

どこにも立ち寄らず、
家から車でまっすぐ森に向かった。

会いたい木が頭に浮かんだ。

冬の森はとても明るくて
空気はしっとり芯から冷えている。

ところどころに雪が残ってて
水溜りが葉っぱのARTを作り
苔から氷柱がはえている。

どこからかモミの香りが漂ってきて
サワラの森の中に存在を感じる。

樹齢千年くらいはいってるだろうか
この森の主のトチノキは
数年前の台風で身体の半分が落ちてしまった。

けれど残された半分でバランスをとりながら
両手を大きく広げ空へ向かっている。

苔むした暗い陰樹のサワラ林(極相林)の空に
ぽっかりギャップが生まれ(空が見える穴)
たっぷりと光が差し込む。

小さな芽がぐんぐんと光を浴びて育っていく。

完成の先に破壊があり
破壊の先に再生がある。

こうして森は永続的に成長し続ける

森で深い呼吸をしてみたら
森の一部になれた気がした。

身体の重さがスーッと抜けて
心がとても軽い。

生命に急成長はない。

人間も森とともにこのリズムで生きることができれば
自然界に共存し続けることができるのだと思う。

大丈夫。

春になったら、森へ行こう。

森林浴のことを学びたい方は、是非一緒に。
森林浴ファシリテーター養成講座