企業と感性を学ぶ with 森
森を歩いて、いったい何のスキルがみにつくのか。
会社で研修をすれば会議室と社員の時間を2時間抑えて
講師を手配すればよいだけ。
核家族が増え、近所付き合いが減り、自然の中、外遊びが減り
便利が増え、そんな環境で育ってきた世代が担う時代
頭はキレキレ、成績も優秀。
しかし、頭で学ぶ知識だけではそろそろ限界がある
人間が本来持つ、感性を養い、自然に適応して生きる
折れない強い生き方を学ぶ必要を感じています。
サントリー労働組合さまとは昨年からフフ山梨で五感塾を行っています。
社員の人間的な成長を真剣に考え、人を大切にする姿勢には
いつも感銘を受けます。
3回目になる今回の研修も、一つ一つの工程に思いと狙いをしっかり定め
工程を終えました。山梨で行う研修は感覚が研ぎ澄まされる2日間
森で過ごす時間
森で何を教えるのではなく
森という空間の中で何を感じることができるか。
その感覚をキャッチする力があるかないかで
仕事においても気づくセンサーがおおきく変わる。
そこには、森の生態系があり永遠の循環がある
たった5分の時間を30分だと思うくらいの時間の感覚
いつもそこにある森を違う視点から眺め
しっとり冷たい空気、深い針葉樹の香り、無音の中の風の音
森を五感で受け取るという感覚
感覚というものは、だれひとり同じではないという理解
日頃何気なくこなしている会社生活
忙しくても、休みでも、人が過ごす時間の流れはみんな同じ
24時間、365日
日が昇り、日が沈む、自然のリズムも同じ。
▲朝焼けの富士山
当たり前のように毎日行う食事。
スイッチポン!でお米が炊ける。
「ポン」という便利が隠し持っている知恵は
知って使っているかどうか。
薪はどうやって割るのか?
火のつけ方、火の塩梅は。
鍋で米を炊く、水の量は・・・
はじめちょろちょろ、なかぱっぱ
赤子が泣いても蓋取るな
って、どうやって炊くのか。笑
湯気の色を見て、湯気の香りを嗅ぐ
食を見直すということは、生きることを見直すこと
便利から離れることは難しいけど
便利が隠し持っている姿を知り感謝の気持ちを持つことはできるはず。
簡単なようで忘れがちなこの気持ちが
とても大切なこと。
お客様に感謝をし、仲間に感謝をする
家族を思い、働けることに感謝ができる。
仕事のために、生きるのではなく、
生きるために感謝して働くことを楽しむ。
この感覚が全ての始まりだと思っています。
キャリア、営業、マネジメント、スキルアップ
全て自分の感覚が基本
毎年、この時期になると山梨の塩山(えんざん)周辺では軒先に
たくさんの干し柿が吊るしてあります。(枯露柿)
山梨の寒さは刺すようなイタさ。
この痛さが美味しい干し柿を作ります
今年は、気温が高く干した柿が次々とカビ、ぼとぼとと落ちています。
9割が売れないそうです。
柿は柿のリズムで熟し、
収穫して、お母さんが手で剥く。
同じように干しても、同じようにはできないことがある。
それが、自然と共に生きる難しさ。
怒ることなく向かい合って生きている
うまくいかないことがあるのが当たり前。
自然から学ぶことは、会議室では学べないこと。
外に出よう!