「森林セラピーとこころの健康」講演を終えて
昨日1月30日、産業カウンセラー協会様主催のセミナーにて
「森林セラピーとこころの健康」と題して講演をさせていただきました。
雪の予報を心配しながら迎えた当日は、雨も降らずそこまで寒くもなく
60名ほどの方が集まってくれました。
8年前、仕事をしながら週末に産業カウンセラーの学校へ通い
未知なる世界を学び取得した産業カウンセラーという資格。
今となって、自分に必要な勉強であったと実感しています。
以前、一緒に働いていた知人から声がかかり、
今回協会様の研修で話をさせていただくことになりました。
ただ、森に行かず、会議室で行う3時間の研修。
森をテーマに活動しているわたしにとっては、とても悩ましい課題でした。
森に触れずに森の魅力を伝えるには・・・。
たくさんたくさん考えた結果、
森には行けないけど、生の木に触れてもらいたい。
そして、森の音を聴いてもらおう。
目の不自由な方の参加もあったので画像でお見せする以外のアイディアを
たくさん考えました。
研修では3部構成でこんなお話しをしました。
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・森林セラピーってなに?
・日本の森林ってどんな状況なの?
・森がもつ身体への癒し効果とは?
・具体的な取り組み事例
・個人の事例・企業の事例
・地域の活動紹介
そんなお話の後、森を香りからも感じてもらおうと想い
フィトライフナビゲーターの島田さんに協力をいただき
アロマを取り入れたルームスプレーを作るクラフトワークを行いました。
普段は、森林に詳しい方にセラピーのお話をすることが多いのですが
今回の参加者はセラピーに詳しい方ばかりなので、初めに森のお話をしっかりしました。
森の話を一般の人にする場合は、小学生でもわかるように話をしなければ伝わらない。
といつも思っています。
ただ、森の話をすると、熱く語ってしまう・・・。
研修に向けて、自分でも「森」についてたくさん考えました。
森とは何か、
なぜ森なのか
森に行く意味はなにか
どんな必要があるのか
考えるたびに学び、気がつき、自身の活動の意味をしっかりと考えました。
当日会場で生技を配りたい!
というわがままな要望に、快く了解をしてくださったのが、国内の木を扱う
ナイス株式会社さん。
たくさんのチップやヒノキの枝、大きな杉の輪切りなど
セミナーでの紹介に理解をしていただき忙しい中たくさん手配をしてくださいました。
ナイスさんありがとうございます!!
みなさん、大いに喜んでチップは全てお持ち帰りいただきました。
研修には、東京のカウンセラーさんがほとんどかと思っていたのですが
カウンセリングを学んだクラスメイトや、友人、前職の仲間
そして、春から自分の卒業した農大の林学に入学をするという高校生
森とこころの健康のことをやりたいと熱い気持ちで仙台から聴きに来てくれた方
たくさんの想いをいただき、伝えるという役割がどれほどに重要か
責任を感じるとともに、自分のやっている活動を誇りに思いました。
そして、自分が伝えるからには、目先のビジネスや一瞬のブームではなく
根強くしっかり広がる活動にしたい。と強く思いました。
森を作ってくれる人たちがいて、
森の木を使えるようにしてくれる人たちがいて
森の木を使う人たちがいるから
森が健全な成長を繰り返すことができる。
こころを専門に扱うカウンセラーが森を深く理解してくれたら
日本は本当に豊かな心の未来が開けるように思う。
紹介をしてくださった赤石様、産業カウンセラー協会の皆様
フィトライフナビゲーターの島田様
ナイス株式会社の平田様、井上様
国土緑化推進機構の木俣様
ありがとうございました。今後ともよろしく御願いいたします!