森の健康が人の健康に〜共鳴しあう人と森の関係〜
「心を整える森の役割を考える」
昨夜7月2日の夜、オンラインイベントを開催しました。
この企画は、本当にやりたかった。
3月から全ての活動が止まり、生き方や働き方、暮らしと向き合う。
人間はいくら環境保全だ気候変動だと言っていても
自分の身の危険を感じたらペットボトルの水を買い占め
全ての食べ物をビニールで包んで売るんだなぁと、矛盾を感じる日々。
いつもSNSに活動を投稿し、毎日元気に各地を飛び回っている人
そんな人たちの動きも止まり、見かけなくなり始めた頃
自分もいろいろなことが不安になり、気持ちが落ち込む日が続きました。
わたしはなんの役に立てているんだろう。
わたしは一体何をしているんだろう。
そんな中、
「街に行くのは怖いけど、森に行きたいです・・・」
という連絡が届くようになりました。
「どこか案内してくれる機会はありますせんか?」
「体力にそんな自信がないのですが、自粛が始まってから眠れなくて・・・」
その時、普段自分なりのストレス解消をしている人たちは
それができず、困っているのかもしれない。
これまで森に見向きもしなかった人が、今なら森に興味を持ってくれるかもしれない
これまでやってきたことが、本当に役に立てる時なのかもしれない。
そんな風に思うようになりました。
そして、森と向き合って生きている仲間とともに
心を整える森の役割を考えてみよう。そう思いました。
オンラインというのはとても便利で、これまでなかなか集まることができなかった
各地の方にも声をかけることができました。
すると、みなさん、ぜひ参加させてください。と返事がありました。
それだけで涙が出そうだったのですが、
誰に向けてこのイベントをやろうか考えていた時、都会の人も森を求めているけど、
国土の7割が森という国なのでもっと気軽に入れる森が増えたら、
都会の人はもちろん、地域の人も、森に触れる機会が増えるな、
と考え、森側の人、森作りをしている人、地域の森がある人たちに届けたいと思いました。
ということで、森林ボランティアの方々とともに活動をしている森づくりフォーラムさんにお声がけをすると、ぜひやりましょう!とのお返事で一緒にイベントを企画することになりました。
今回のゲストはわたしがとても話したかったみなさま
・森林組合でキャンプ場も運営している 宮城県登米町森林組合の竹中さん
・林業家として、山と人とが生かし生かされる関係を追求している柳沢林業の原さん
・癒しの森をつくり、子供や大人を森で迎えてくれる信濃町の高力さん
・看護師とインタプリターという二足のわらじで人と自然を繋ぐ キープ協会の本杉さん
▷ゲストのプロフィール情報はこちらから。
本当に素晴らしいメンバーでお話をすることができました。
わたしがとても印象に残っていることは、
森林浴を行うための森は、どんな森がよいのか?というテーマに対し
多様性豊かな森であること、人間にとってではなく、生き物たちにとって。
という意見や、木を伐ることを仕事にしている人も、
なぜその木を伐るのか、伐らないのか、自分なりの答えをもつことを大切にしている
という言葉がとても心に響きました。
そして、森に入ることが健康に役立つことがわかっている中で、
森が健康だと、人も共鳴しあう。
木々だけでなく、動物も、微生物も全て生き物で
人もその一部であるから、健康な森に入ると、人も健康になれる。
あらためて、森のためにも、人のためにも、
わたしは、森とともに生きることを考えていく役割なんだなと感じた時間でした。
素晴らしい時間をありがとうございました。
アーカイブはこちらから見ることができます。(下の写真をクリック)
ぜひ、見逃した方も見ていただけたら嬉しいです。