唯一生き残ることが出来るのは

ー桜咲く3月ー

私たちは歴史に残る大きな問題のど真ん中に生きている。

パンデミックって言葉は聞いたことがあったけど
本当に起こるんだな。起こってるんだな?
こんなにも普通に生活をしているのに。

細心の注意を払って生活しているけど
どこか四次元を見ているような心地もしてる。

心を一つにみんなで頑張ろう!

とは言ってるけど、見えない、感じない、相手に対して
頑張るという意味は、試練を与えられないと実感がわかないこともよくわかった。

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今月は出張が全部なくなったので、森にたくさん行った。

こんな時にのんきだな!!
と思われるかもしれない。
けど、森に気づかせてもらうことが本当に多い
そして、不安な気持ちを整えてもらえる。

刻一刻と変わる世界の状況をよそに、森は変わらない。
しかし、よーく見ると毎日毎日少しずつ変化してる。
昨日咲いてなかった花が咲いたり
蕾んでいた若葉が開いていたり
ウグイスが上手に鳴くようになっている

昨年10月、ここは台風19号が通って
ボロボロになってしまった森。

大きなホウノキは折れて落ち、
周りの木々の枝もボッキボキ。

自然の循環ってこんなリズムだったことを思い出す。

立派に育ち、大きな葉をつけ、鳥たちが集まっていたあの木も
台風には耐えられなかった。
でも、倒れた後には太陽の光がたっぷり差し込んで
小さな植物がたくさん芽を出している。

倒れた木は、微生物が分解して土に還り、
みんなの栄養になっていく。

循環があるから、森は続いてる。
決して同じではないけど、全体のバランスは統一されてる。

人間の世界には、リズムの指揮をとる役割の人がいる
だから今は、指揮に合わせてバランスが整うよう、リズムにのってみよう

今日植えた種が、明日花咲かすことはない
自然界のリズムは、急ぐこともなく、遅れることもない
そして、ずっと同じ環境が続くということは絶対にない。

最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。

ーチャールズ・ダーウィンー

新緑の木々に出会える日を楽しみに。