地域ではじめる森林浴の真髄
高知県安芸市(あきし)で、地域住民向けの森林浴の人材育成をはじめました。
全4日間、約1ヶ月ちょっとのコース。
前半の研修を終え、自分の中で大きな気づきがありました。
気づきというか、確信。
地域住民の方に、森林浴の手法を伝えることは
7年くらい前からやってきたことですが、
これまでは森林セラピーのガイド育成という形で行ってきました。
森林セラピーとは、健康のために森を歩くこと。
*森林セラピーガイドとは、NPO法人森林セラピーソサエティが発行している資格で
森林浴の医学的効果に基づく森林の楽しみ方を軸としている。
そんなガイド育成を長年やってきたわけですが、
今回自分が行っている森林浴の人材育成は、これまでにないほど
やっていることに自らが納得ができた!!
大きく何が違うかというと、
”地域のこと”を重点的に森林浴を考えているというところ。
医学的効果でも、森の整備の具合でもなく、
地域の魅力からその地域の森林浴を創っていくということ。
森と人の関係というのは、地域ごとに違いがたくさんあります。
炭焼きの習慣があったり、祭りの習慣があったり
住まう動物が違ったり、祀る神様が違ったり
文化の違いによって、人と森の関わり方にも違いが出てきます。
水の多い地域と少ない地域
気温の高い地域と低い地域
斜面の多い森がある地域と平坦な森がある地域
一言で森と言っても、地域ごとに全然違います。
その地域が大切にしてきた習慣や文化と共に
これからの森と人の関わり方を考えていく。
そして、年齢、性別、職業など関係なく
一人一人、人としての感性を楽しみならが森で過ごしてみる。
そうすると、その地域だからこそ感じられる森林浴のあり方が
できるんだな、と実感できました。
そう、一つとして同じ形はないということ。
森と人が一緒に成長し共に生きていける道
これからも追求していきたいと思います。