【研修事例】森を感じるー身体性/感性の時代
2018年最後のTIME FOREST研修は、燃えるような紅葉に包まれての実施でした。
11月28日、八王子の森に集合してくれたのは、
「働くを面白くする」をビジョンに掲げるエール株式会社さん。
平均年齢30代、若く勢いのある企業さんで、
クラウドでつながるメンター(人間)と1対1のミーティングできる
ユニークなサービスを提供しています。
社員一人一人が、社会の中での自分の役割を思考ではなく
身体感覚から落とし込む「セルフイメージを超える」
ことをテーマに森でTIME FOREST研修を行いました。
従来ある研修プログラムをそのまま提供するのではなく
お客様のニーズに対して、森でどのような時間を提供できるか、
どんなワークが有効か、など何度も森へ行き楽しく考えさえていただきました。
参加者8名、弊社スタッフは2名、合計10名でのプログラム。
当日は前日までの雨予報がまさかの快晴に恵まれ
秋の優しい日差しと、爽やかな空気に包まれたスタートとなりました。
朝露に濡れた落ち葉の香り
1秒毎に変化をする紅葉の色
柔らかく肌をなぞる風
飛び交う鳥や落ち葉の音
たくさんの命が全力で行きている森という共同体の中で
思い切り五感を解放し、新鮮な空気をたっぷり味わいました。
日常業務から離れ、自然のリズムを社員が一緒に感じることで
共通言語を越え、共通の感覚、共通の身体値を感じ取り
異なる一人一人の価値観、存在を受け入れ
その場がとても安心で、安全な場であることを認識していきます。
2時間30分たっぷり森で過ごした後は、
山頂に佇む日本家屋の食事処で
囲炉裏を囲み、お昼の時間。
とても静かなお店のBGMは
小鳥の声と、落ち葉が風に吹かれるサラサラとした音でした。
午後は、究極の木の家に移動し、ワークショップ。
自分たちの未来を語るみなさんは、とてもキラキラとしていて
互いが同調しあい一つになっていく様子を感じました。
今回1日ご一緒して、エールさんはわたしが理想としている、森のような組織だなと感じました。
上司、部下、という壁がなく、一人一人が自身の力を発揮し、魅力ある社員の集まりが
一つの会社という共同体になっている。そんな企業様でした。
森で行うTIME FOREST研修は、万人受する研修ではありませんが、
理解ある企業さん一社一社と、丁寧に向き合い
我々も勉強を重ね、一緒に成長をしていきたいと思います。
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2018年今年は一年を通じて、たくさんの企業さんと森へ入り
社員の方々と触れ合う中で、わたくし自身もたくさんの学びをいただきました。
社会はIT化が進み〜、ストレス社会で〜、というくだりはも終わりにしよう。
ストレスや体の歪みを何かのせいにするのは、もうやめよう。
テクノロジーが進歩することは、とても魅力的なこと。
人口が少なくなっていくのは確実なことで、
その中で、私たちがどのように生きるのかは私たちが決めること。
わたしはテクノロジーとともに、より人間として心地よく、快適で、
幸せな時間を増やしたいと思います。
そのためには、私たち一人一人が自分の心地(身体性・感性)を確かめ
働くことは、苦行でも苦痛でもなく、
働くことは、楽しくて、自分の人生を豊かにし、成長をしなやかに促してくれる
そんな時間にしたいと思っています。
人はテクノロジーに変わることのない才能がたくさんあります。
わたしたちには、身体があります。
わたしたちには、豊かな感情があり、喜び、悲しみ、
湧き出る情熱を感じることができます。
研修を通じて森の心地に癒されることで、
森に興味を持ち、興味を持つと森を知りたくなり
森を知ることで、自分だけでなく広い視野で
社会や世界を見ることができるのです。
落ち葉を落とし、冬の寒さに耐えるエネルギーを蓄え
また春に新しい芽がでるように
森と未来も成長を続けて行きたいと思います。
読んでいただきありがとうございました。